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私は中学に上がる時、一度剣道を辞めました。

【精神の根源】

剣道。

私にとって「気」の道である剣道は、私の精神の根幹を育ててくれたものです。

礼に始まり礼に終わる。
礼に始まり礼に終わる。

勝っても感謝、負けても感謝。

土壇場の腹決め、どんな状況であれ気で負けない心の強さ。

今の私の根幹を養ってくれたのは、やはり剣道との出会いだったと思います。

今日はその私の精神を育ててくれた大切な場であり、卒団から34年経った今、後援会長を務めさせて頂いている地元少年剣道クラブの納会でした。

8:45試合開始の各学年総当たり戦、結果は34代目主将がしっかりとリーグ戦を制し優勝しましたが、手の内を知る者同士の戦いでは簡単に勝てるものではありません。主将というプレッシャーを感じながらも最後まで諦めずに戦い抜く姿に感動しながら、審判の一員を務めさせていただきました。

私は中学に上がる時、一度剣道を辞めました。

再開したのは、大学受験で苦しんでいた浪人時代。予備校休みの日曜、必死に自宅で勉強する私の耳に聞こえてくる竹刀の音と、子どもたちの練習に励む声。

なぜか涙が出てきました。

「あぁ、俺、剣道しよう」と思ったのです。

それから毎週日曜日の剣道が最高の息抜きとなり、私の苦しかった浪人時代を支えてくれたのですが、何よりの支えとなったのは6年ぶりに道場に足を踏み入れた私を当時の道場の先生方が本当に温かく出迎えてくれたこと。あの瞬間があったからこそ、大学では本気で剣道を続けましたし、今でも細々と剣道を続けられているんだと思います。

地域に自分が戻る場所があるという事に救われたあの日。その一瞬で人生を変えてくれた今は亡き先生方に、改めて感謝したいと思います。

今日卒団する剣士の皆さん。いつか迷ったり、苦しんだりした時にはいつでもここに帰って来て下さい。

私が救われたように、今度は私が皆さんを迎える番だと思っています。

原点に立ち戻り、また明日からもまっすぐに進もうと心新たに思った一日でした。