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行政視察/最終日

『公・民・学が本気で都市をマネジメントする』

視察最終日。

いよいよ、今回私がぜひ視察したいと希望した、2006年設立・日本初のUDC【柏の葉アーバンデザインセンター(通称:UDCK)】へ伺うことができました。


UDC(Urban Design Center)とは、地域課題の解決やまちづくりに向け行政の外郭団体や大学内の組織としてではなく「公・民・学」それぞれの組織が資金や人、施設を出し合い、従来の立場を超え緩やかに繋がりながら共同で運営する仕組みや拠点のことです。

行政(公)・民間・大学が参画しまちづくりの企画・調整機能の一部を行政外部に「独立した拠点」としておくことにより、先進的なマス・コラボレーションによるまちづくりが始まりました。

「公民学連携」という言葉を耳にされたことがあるかもしれませんが、一般的な行政主導(公主導)だと、どうしても学識経験者・専門家などには助言等をもらうにとどまり、プロジェクト参画への積極性に欠けるという側面があります。また企業参加も同様に限定的になりがちです。このUDCの取り組みは『学も民もど真ん中』で街づくりを共有しているところに特徴があります。

また、任意団体であるUDCKが

①まちづくりに係る学習・研究・提案などの「シンクタンク機能」

→一般社団法人柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)

②施策・事業化を企画調整し運営支援等を行う「マネジメント機能」

→一般社団法人)UDCKタウンマネジメント

に分離し、行政への許認可業務等はUDCKが、民間が得意とするコーディネートやマネージメント業務等はUDCKTMが、と役割分担することにより、スムーズな動きが可能であることも大きな特徴だと感じました。

特筆すべきことは多々ありますが

● 市・県の役所の職員を含め、民間・学者との意見交換を行っていること

● 行政だけでは難しい目標設定を、民間等が入ることにより高い目標値を掲げて実践していること

● 大地権者で駅前開発も行う三井不動産が積極的にまちづくりに参加することで、地価の上昇を含めより街の発展に繋がること

● 東大・千葉大教授を中心としたまちづくりのスペシャリストが積極的に参画していること

など、まさに公・民・学それぞれが連携しながら得意部門を最大限に活かし、まちづくりにチャレンジしていることがひしひしと伝わりました。

柏市は北九州市とリンクする取り組みがとても多い街です。

北九州市にも学術研究都市がありますが、このつくばエクスプレス沿線の柏・流山地域にも千葉県が中心となって進められている国際学術研究都市作りが進められています。また、環境未来都市構想を掲げる街でもあります。

極めて参考になる「公民学によるまちづくり」の理想形を学ぶことができました。これを北九州市にどういかしていくか、大切な宿題・課題を持ち帰った3日間となりました。

 視察先の選定から様々な段取りまでご準備いただきました委員長・副委員長、そして事務局の皆様、ありがとうございました。大変に有意義な視察ができましたこと、切に感謝致します。

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