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お知らせ

八幡東区「高見の森保育園」にて保育士体験

【子どもを一緒に「育む」ということ】

八幡東区「高見の森保育園」。

先日、一日保育士体験及び保育士の皆様との座談会に参加させていただきました。

保育士体験は2度目ですが毎回緊張と不安の中のスタートです。

①3歳児

緊張の中、男性保育士の先生にアシストしていただいて子どもたちとタンバリン。一気に心を許してくれた子どもたちに囲まれて、もう大変!汗だくになりながら一緒に遊び学ぶひと時は、余計なことを考えない分思い切り笑う楽しい時間でした。

ただ、なかなかみんなの輪に入れない子やずっと顔をうずめている子などもいて、先生が次々と声をかけ対応するのですが、3歳児クラスの先生の配置基準は「子ども20人に保育士1人」。これは正直大変だと身を持って痛感しました。こちらの保育園では先生方の数が比較的充実していて、フォローしあっているもののそれでも全員に常に目を向けることは大変だと思いました。

②1歳児

次は教室を飛び出し1歳児が遊ぶ砂場へ。

よちよち歩きながらスコップを握り、一緒に砂を掘り、お団子を作る姿。なんとも可愛くて仕方がありませんでした!

それでも少し目を離すとそれぞれが自由に歩き回ります。歩けるようになったことが嬉しいんですね、とにかく無邪気に歩き回る子どもたち全員を追いかけ回すのは本当に大変です。ちなみに、1歳児の配置基準は「子ども5人に保育士1人」。それでも大変なのは変わりません。

③2歳児

同じく園庭で走り回る2歳の子どもたちのところへ。

よちよち歩き回る1歳児に比べ、自由に走り回れるようになった彼らは無敵!汗だくを通り越してヘタりかけました……。保育士さんは神経も使うし体力も使う大変なお仕事だと痛感。2歳児の配置基準は「子ども6人に保育士1人」です。先生方は本当にすごい。

その後、4歳児クラスで一緒に給食!4歳になるとずいぶんお兄ちゃん・お姉ちゃんになるものですね。落ち着いて美味しく楽しく食べていました。


その後も本読み体験、1・2歳児への食事補助体験など、盛りだくさんの体験実習を終えた後、保育士の先生方との座談会。本音のご意見を多くいただきました。

保護者の方よりも保育士の先生と過ごす時間の方が多いお子さんも増えている中、保育士の待遇・加配についてより真剣に対応することの重要性とは、、。

保育士の配置基準を満たすだけでは、やはり目が行き届かない時も正直出てくる。これは、自分で体験してみて体感として痛切に感じました。

こちらの保育園では、たまたま今は保育士さんの数が充実していてなんとか乗り切れていますが、他園も含め圧倒的に保育士の数が足りていないという現実。特に3歳児の「子ども20人に対して保育士1人」という基準は一気に負担が大きくなりますし、先日も書きましたが現在増加傾向にある発達障害の可能性のあるお子さんがいる場合には、もっと細やかにケアするためにもやはりもう1人保育士さんがいれば安心なのに……など、子どもたちへの想いがあるからこそ、改めて保育士さんの「数」の確保がいかに重要かということを感じました。

また、台風など悪天候や災害が予想される日、例え小学校等が休校の場合でも、お仕事をお休みできない親御さんもいらっしゃるため原則として保育園は開園します。しかし、保育士の皆さんや何より子どもたち、また親御さんの安全のためにも、柔軟な休園の判断ができるよう考えていかなければならないということも必要だと思いました。

子どもの人格形成期でもある幼少期の教育は、その子の人生に大きな影響を与えます。



お仕事等でどうしてもその時期を一緒に過ごすことが難しい親にとって、それはとても心苦しいことだと思いますが、だからこそ、自分の代わりに子どもたちを一緒に育ててくれる「保育士」の負担を軽減し、処遇を改善していくことはとても重要な課題であると思います。

一日一緒にいて感じたことは、保育士というのは「職業」でありながら、本当に子どもたちを大切に、愛情持って育んでいるという尊さです。それでも保育士さんたちは「それでも、親の存在を超えることはできないし、親御さんには敵わないんです」と言います。

ただ預ける場所としてではなく、一緒に我が子を育ててくれる大切な存在として先生方に感謝しながら、お互いが信頼関係を持って子どもたちの大切な時期を一緒に歩いていけるといいなと思いましたし、また同時に、親自身が少しでも長く子どもと一緒にいられるような社会にしていかなければいけないと、大きな課題をいただいた一日でもありました。

子どもたちの明るい声と先生方の大きな愛情に触れ、私の方が元気をいただいた一日でした。本当にありがとうございました!