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お知らせ

6月議会を終えて

先週、6/14(金)令和6年6月定例会が閉会しました。朝の辻立ちからスタートし、議会中にたまりにたまっていたご相談事、そしてご挨拶廻り等に忙殺されており、閉会のご報告が遅れてしまいましたことをお詫び致します。

補正予算等様々な議案が取り上げられましたが、私の質問等に関しましては後日改めて市政報告書等でご報告させていただきます。


さて、議会中も数度ご報告しておりました門司港地域複合公共施設整備事業について、結論としては複合公共施設建設を進める方針に対し、46対10の賛成多数で議決されましたことをまずはご報告させていただきます。


前回の予算議会以降、当議案については様々な意見や情報が錯綜し市民の皆さんを分断させてしまいかねない状況が何より気掛かりでした。


先日も申し上げた通り、今回のような議案は「正解・不正解」ではなく「何を優先させることが市民の皆さんにとって重要か」を決断しなければならない非常に難しい議案だったと思います。


最終本会議の関連討論でも述べましたが、この整備事業は前市政より受け継いだものであり、10年以上前から地元の方々や関係機関との話し合いや調整を丁寧に続け、何より耐震基準や空調もままならない老朽化した公共施設を市民の皆さんが安全に利用できるものにしなければと、まさに心血を注いで進めてこられたプロジェクトです。


前議会後、市民説明会の開催や議会側に対する常任委員会での施設整備の進め方などの説明も行われてきました。説明会に関しては今後も継続して行われていくものでもありますし、またこの場で出された意見の公開等も行われています。


100対0というゴールは難しいことですが、では一体どこまで理解を求めれば説明責任を果たすということになるのか。これは出口のない議論のように思います。


その間にも老朽化は進み、工期の遅れは物価高も相まって全てが税金負担となり市民生活に跳ね返りかねません。以前の投稿と重複しますが、潤沢な予算と有り余る土地があるならば決断する必要などありません。しかし、今の北九州市には膨大な時間と莫大な予算を計上する余裕がないのです。だからこそ、この苦しい決断を市長はするべきだったのだと私は思っていますし、その決断を後押しすべきだと判断しました。


議会後、このプロジェクトに長年携わって来られた職員の方から「このプロジェクトは、国家100年の思考で進めてきたのです」という旨のお話を伺いました。


「老朽化した施設を市民の皆さんに危険と隣り合わせで利用していただく訳にはいかないという想いの裏には、統合される施設を利用されている方から見れば場所が遠くなるなど反対意見も当然出てきます。極悪呼ばわりされることもありました。しかし10年という長い時間をかけて私たちなりに丁寧に説明してきたつもりですし、少しずつご理解いただきながらようやく多くの方々に安心して安全に使っていただける施設の道筋が見えるまでになったのです。自分にとっては未来に向けての【国家100年の思考】なのです」というようなお話でした。


そういう想いで北九州市の未来を見据え必死に頑張っている職員の方がいることも、皆さんにお伝えするべきだと思いましたのでご紹介させていただきました。


今回の議案は遺構を解体することを是としただけの決断ではないのです。


市民の皆さんの安心・安全を優先し、生命を守ること。これが最優先であると同時に、限られた予算だからこそ一人でも多くの市民の皆さんにとって有用な使い方をしなければならない。それらを優先すべきと判断した答えが、今回の結論だったということだと思うのです。


武内市長の決断であれば何も言わずに黙って賛成するかと言うと、逆にそんな関係性ではありません。意見が合わない時はとことん話し合い、議論を重ねるからこそ信頼は生まれます。


だからこそ、市長と執行部の皆さんが腹を括って決断した議案は全力で後押しするべきだと思いますし、これからもそうしていきます。


賛否の割れている議題については討論に踏み切るにも決意は必要ですが、ただ黙って見守るだけでなく、理由をしっかりと述べ声を上げる。今回、特にそのことの重要性を学ばせていただきました。


当議案に関しては色々な見方もご意見もあると思います。


しかし、市長と執行部の皆さんの決断を議会はしっかりと受け止め、賛成多数で議決しました。いつかの未来でこの決断が英断であったと思っていただけるよう、この議案以外にも山積する北九州市の課題を一つずつクリアしながら、子ども達の未来を見据えたまちづくりが進められるよう邁進して参ります。


追記 最終討論の模様が、アップされています。55分20秒あたりからです。想いを込めての討論です。是非、ご覧ください。


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最終討論動画